USB切り替え器
これは何度も使ってます。
何年か前に秋葉のワゴンセールか何かで買ったものだと思います。
USBのAポートが1つ、Bポートが2つあります。
よくある使い方は、AポートにプリンタなどのUSB機器、BポートにPCをつなぎます。PCを2台つなげられるわけです。丸いスイッチを押すと、Bポートの片方だけ接続され、もう片方は回路が切断されます。これで、
2台のPCでプリンタなどのUSB機器を共有
するために使われます。Aポートの先にUSBハブをつなげば、キーボードとマウスなど複数のUSB機器を切り替えて使うこともできます。
これをジグとして使うときは、
AポートにUSBメモリ
Bボート1にデバッグ用PC
Bポート2にデバッグ対象ターゲット装置
という風につなぎます。
PC→ターゲットにUSBメモリを介してデータやファームウェアを転送するときに使うのです。
いまどきのマッチ箱ターゲットなら、イーサネットくらい搭載していてLAN経由でデータやファームを転送できるのも当たり前だとは思います。ですが進んだ現場ほどセキュリティにうるさく、デバッグ対象のLANと開発マシンのPCを同じLANにつないではいけなかったり、デバッグ用LANにつながるPCの台数が制限されたりするなどイミフな制限もあろうかと思います。
そんなときに、重宝されるUSBメモリですが、私が見た限りでは、
毎日毎日USBを
抜いては挿してを
繰り返す日々
を送っているエンジニアさんが多数おられます。信じられないことですが。
USBコネクタの機械的強度の確認テストでもやりたいのなら、何も言いませんが、データのコピーやファームをちょこちょこ直すたびに転送しているだけなら、とてつもない時間の無駄ですね。
上記のUSB切り替え器を使えば、居ながらにして、つまり座ったままで
PCに挿さったUSBメモリを抜いて
ターゲットマシンに挿す
ことを指一本で行えるからです。
さらにほかの用途としては、
すばやくUSBメモリを抜き差ししたときのテスト
にも便利です。
買ったときの値段は800円くらいだったと思うのですが、同じものはもう見かけませんね。
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Windows専用のものもあったりします。Windows専用のものはドライバ経由でしかスイッチ切り替えができないのです。ジグとしては不便極まりないですので選定時には注意が必要かと。
切り替え器のハードとしてはサージとか無視すれば、アナログスイッチ×3くらいで実現できると思うのですが、たぶん
Break-Before-Make
的な動作にしないとまずい気がします。却ってメカニカルな4連ロータリスイッチで作った方がよさそうな気も。
改造して外部から制御可能にすれば
USB機器の抜き差しの微妙なタイミング
由来の厄介な不具合の再現も簡単になるでしょうね。タイミングを変化させながら繰り返しテストできるので。